「レビュー用のRTX 5090だけ速いんじゃないの?」というウワサが飛び交い、ネットがざわついています。
一部のレビューモデルには「Press Build」の刻印があり、これが特別な選別品ではないかと疑われたわけです。でも、NVIDIAは「いや、普通の製品と変わりませんよ!」と即否定。
それにしても、本当に気にすべきはそこじゃないかも…。発売日にちゃんと買えるのか、そっちのほうが心配になってきましたよね?
レビュー版は特別仕様?疑惑の発端とは
RTX 5090のレビュー版は、市販モデルより速いのでは?という疑惑が浮上しました。きっかけは、レビューモデルに「Press Build」と書かれた刻印があること。この文字を見た一部のユーザーが、「これって特別な選別品じゃないの?」と疑い始めたのです。
そもそも「選別品」とは、製造されたチップの中から高性能なものだけを選び、より良い動作をするように調整された製品のこと。もしこれが本当なら、レビューでの性能が実際の市販モデルと異なる可能性があるため、大問題になりますよね。
さらに、この疑惑を面白おかしく取り上げる人も現れました。あるテック系インフルエンサーは、RTX 5090のチップ写真を加工して「Press Binned(選別品)」とジョークを交えた投稿をSNSにアップ。これが拡散されたことで、「やっぱり特別仕様なんじゃ?」という声が一気に増えてしまいました。
過去にも、メーカーがレビュー用に特別な製品を用意するケースは噂されたことがあります。とはいえ、NVIDIAほどの大手がそんなことをするとは考えにくいですよね。でも、疑う人からすると「そう思われても仕方ない証拠があるじゃん?」というわけで、ネットはちょっとした騒ぎに。
「Press Build」の刻印が本当に性能に関係しているのか、それとも単なる識別用の印なのか。この時点では、真相はわかりませんでした。NVIDIAの公式なコメントが待たれる中、ユーザーの間では憶測が飛び交い続けたのです。
NVIDIAの公式コメント「性能は同じです!」
こうした騒動を受けて、NVIDIAはついに口を開きました。「レビュー用のRTX 5090は市販モデルとまったく同じ性能です!」と公式にコメントを発表。これで一件落着…のはずなのですが、ネット上では「本当に?」「言うだけならタダだよね?」と疑う声も。
NVIDIAによると、「Press Build」という刻印は、レビューモデルを識別するためのもの。つまり、メディア向けの在庫管理用の印であって、チップの性能とは関係ないそうです。「一部の初期モデルには特定のマークが付くことがありますが、機能や性能に違いはありません」とも説明しています。
もし本当に「選別品」をレビュー用に送っていたなら、市販モデルとの性能差が明らかになったとき、大きな信用問題に発展します。そんなリスクを冒してまで、NVIDIAがごまかしをする理由があるのか?と考えると、まあ確かに納得できる話ですよね。
とはいえ、「言葉だけじゃ信じられない!」という気持ちもわかります。レビュー版と市販版を実際に比較する検証動画や記事が出てくれば、この疑惑も完全に解消されるかもしれません。
一方で、今回の騒動があったことで、次世代GPUのレビューにはこれまで以上に厳しい目が向けられるでしょう。NVIDIAとしても、今後はさらに透明性を意識した発表をしていく必要がありそうです。
何はともあれ、「レビュー版が特別に速い」という話は、公式には否定されたわけです。でも、ゲーマーたちの疑い深さは、そう簡単には消えないかもしれませんね。
本当に問題はそこ? RTX 5090の在庫事情が深刻かも
レビュー版の性能疑惑がひと段落したと思ったら、次の問題が浮上しています。それは「そもそもRTX 5090って、ちゃんと買えるの?」という話。
実は、NVIDIAはRTX 5090の在庫不足についてすでに警告を出しているんです。一部のショップでは、発売日当日に店頭での販売がないことが判明。例えばMSIの公式ストアでは、1月30日から予約はできるものの、実際の出荷は2月6日以降になると案内されています。
つまり、発売日に手に入れようと思っても、すぐには買えない可能性が高いということ。「欲しいなら早めに予約してね!」というメッセージにも聞こえますが、問題はそれだけじゃありません。予約できる人はまだいいとして、そもそも十分な数の在庫が確保されているのかが不透明なんです。
過去にも、RTX 3000シリーズやRTX 4000シリーズの発売時に、在庫不足が深刻化して転売ヤーの餌食になりました。高性能なGPUが市場に出回るたびに「定価では買えない」という状況が続いているので、RTX 5090も同じ運命をたどるのでは?という不安が広がっています。
とはいえ、NVIDIAがこの状況を完全に放置するとも思えません。転売対策として、オンライン限定の販売枠を設ける可能性や、供給を増やすための追加出荷を検討しているかもしれません。とはいえ、それが間に合うかどうかは別問題。
結局のところ、「RTX 5090は本当に速いのか?」よりも、「RTX 5090は本当に買えるのか?」のほうが、ゲーマーにとっては切実な問題かもしれませんね。
Source:TechRadar