ASUSの最新マザーボードに搭載された「Q-Release Slim」が、GPUにちょっとした“擦り傷”をつけてしまう問題が話題になっています。
この機能、もともとはグラボの取り外しを楽にするためのもの。しかし、一部のユーザーから「PCIeコネクタの端が削れる!」と報告が相次ぎ、心配の声が上がっているんです。
ASUS側は「性能に影響はないから安心して」とコメント。でも、本当に気にしなくて大丈夫? ちょっと深掘りしてみました!
ASUSの新機能「Q-Release Slim」、GPUに意外な影響⁉
ASUSが最新の800シリーズマザーボードに搭載した「Q-Release Slim」機能が、ちょっとした波紋を呼んでいます。この機能、もともとはグラフィックボード(GPU)を簡単に取り外せるようにするためのもの。でも、一部のユーザーから「使うたびにGPUのPCIeコネクタが削れるんだけど!?」という報告が出てきたんです。
「Q-Release Slim」は、従来の小さなロックを指で押して外す方式ではなく、レバーを傾けるだけでGPUを取り外せる仕組み。便利なアイデアですが、その際にPCIeスロット内部の金属部分がGPUのコネクタに擦れて、物理的なダメージを与えてしまうことがあるようです。
ネット上には「マイGPUがすり減っていく…」「何回か抜き差ししたら、もう傷がクッキリ」なんて嘆きの声も。特に頻繁にGPUを交換する人たちにとっては、ちょっと気になる問題ですよね。
ただし、ASUSはこの件について「コネクタ部分に傷がつくことはあるが、GPUの性能には影響しない」と発表しています。要するに、見た目の問題だけで機能的には大丈夫、ということらしいのですが、やっぱり傷がつくのは気持ちのいいものではありませんよね。
では、実際のところ、この問題は気にするべきなのか? そして、長期的に影響はないのでしょうか? ASUSの対応や、ユーザーができる対策についてもチェックしていきましょう。
機能には問題なし? それとも見過ごせないリスク?
ASUSの発表では「性能に影響なし」とのことですが、本当にそうなのでしょうか? 実際にQ-Release Slimを使用したユーザーたちの意見を見ると、ちょっと気になるポイントが出てきます。
まず、GPUのPCIeコネクタの「削れ方」について。ASUSは「金メッキ部分には影響しない」と説明していますが、端の部分が物理的に削れることで、将来的な接触不良のリスクはゼロとは言い切れません。特に、長年使っているうちに摩耗が進めば、何かしらのトラブルにつながる可能性も考えられます。
さらに、この削れ問題が発生するのは、特定のGPUや使用環境に依存するようです。「自分の環境では問題なかった」という人もいれば、「何回か抜き差ししたら明らかに削れていた」という報告もあります。GPUのメーカーやPCIeスロットの個体差によって、影響が出るかどうかが変わるのかもしれません。
また、見た目の問題を気にする人にとっては、この傷が地味にストレスになるかもしれません。PCパーツにこだわる人ほど、「せっかく高いお金を出して買ったGPUが傷つくのは嫌だ」と思うはず。特に、中古市場で売ることを考えている人にとっては、目立つ傷があると査定額に影響する可能性もあります。
とはいえ、これが直ちに致命的な問題になるかと言われると、そこまで深刻ではないのも事実。頻繁にGPUを抜き差しする人以外は、そこまで神経質にならなくてもいいかもしれません。ただ、気になる人は、今後のASUSの対応を注視するのがよさそうです。
ASUSの対応と、ユーザーができる予防策とは?
ASUSはこの問題について調査を行い、「性能や機能に影響を与えるような損傷は確認されていない」とコメントしています。さらに、「PCIeコネクタは通常の使用でも60回ほどの抜き差しで摩耗が見られるもの」とのこと。しかし、この説明でユーザーが納得できるかどうかは、また別の話です。
現在のところ、ASUSが設計を変更する予定はなく、「正しい方法で取り外せば問題ない」といったスタンスを取っています。そのため、ユーザー側でできる対策を考えておく必要があります。
まず、頻繁にGPUを抜き差しする人は、できるだけ慎重に扱うことが重要です。Q-Release Slimを使う際は、無理に力を入れず、ゆっくりと操作することで摩耗を軽減できるかもしれません。また、GPUのコネクタ部分に薄い絶縁テープを貼るなど、物理的な保護策を取るのも一つの手です。
また、今後ASUSが新たな対応策を発表する可能性もあります。ユーザーの声が多く集まれば、将来的にQ-Release Slimの設計が改良されるかもしれません。すでにSNSやフォーラムでは多くのユーザーがこの問題を議論しており、ASUSがどこまでユーザーの意見を反映するかが注目されています。
それでも「どうしても気になる!」という人は、ASUSのサポートに問い合わせてみるのもあり。もしかすると、個別対応やアドバイスがもらえるかもしれません。いずれにせよ、今の段階では大騒ぎするほどのトラブルではないものの、長期的な影響については今後の情報をしっかりチェックしていくのがよさそうです。
Source:Digital Trends