Epic Gamesが、GoogleとSamsungを相手取って再び法廷に向かいます。今回の焦点は、Samsungのデバイスにデフォルトで搭載されている「オートブロッカー」機能。この機能により、ユーザーは「許可されたソース」からしかアプリをインストールできなくなってしまいます。

Epicの創業者であるSweeney氏は、あくまで「すべての開発者のために戦っている」と主張していますが、一部ではその主張に疑問の声も。果たして、彼の真の狙いは何なのでしょうか?

今回の訴訟がどのような結末を迎えるのか、引き続き注目が集まります。

Epicが再び立ち上がる!Samsungの「オートブロッカー」に対する訴訟

実際、Samsungのスマホを買ったとき、このオートブロッカーは初期設定でオンになっています。このため、Google Play以外のアプリストアからアプリをダウンロードしようとしても、「ちょっと待った!」とブロックされてしまうことがあるんです。これに対してEpicは「これでは自由にアプリをインストールできないし、Google Playストアの独占状態が強化されてしまう!」と怒っているわけです。

今回の訴訟では、このオートブロッカー機能を無効化するか、少なくとも初期設定ではオフにしておいて欲しいとEpicは主張しています。Epicとしては、もっと多くのアプリストアが平等に競争できる環境を作りたいということなのでしょう。ただし、Epic自身も自社の利益を守るために動いていることは明白。果たして、この訴訟がどのように進展するのか、注目です。

Sweeneyの発言、すべての開発者を代表しているのか?

EpicのCEOであるTim Sweeney氏は、今回の訴訟も「すべての開発者のために戦っている」と熱く語っています。なんだかヒーローのような響きですが、実はちょっと話が違うんじゃないかという指摘も出ています。というのも、以前のAppleに対する訴訟でも、Sweeney氏は同じようなことを言っていたんです。でも、そのとき実際に彼が取った行動を見てみると、必ずしも「すべての開発者のために」動いていたわけではなさそうなんです。

Appleとの訴訟中、Sweeney氏は「もしAppleがEpicにだけ特別な条件を提示してきたら、それを受け入れたか?」という質問に対して、なんと「イエス」と答えていたんです!これはちょっと驚きですよね。「全開発者のために戦っている」と言いながら、実際にはEpicだけが得をする取引を喜んで受け入れようとしていたんです。これが「売り抜けるつもりだった」と批判される理由の一つなんです。

もちろん、ビジネスにおいて自分の会社の利益を優先するのは当たり前かもしれません。でも、それを「すべての開発者のため」と言われると、ちょっと違和感を感じる人も多いでしょう。Sweeney氏が今回のGoogleとSamsungに対する訴訟でどこまで「すべての開発者」のために動いているのか、これからの彼の行動に注目が集まります。

前回のApple訴訟と同様の展開?Epicの真の目的は?

今回のGoogleとSamsungに対する訴訟、どこかで聞いたことがあると感じる人も多いのではないでしょうか。そう、Epicは以前にもAppleと激しい法廷バトルを繰り広げていました。そのときも「すべての開発者のために戦う」というスローガンが掲げられていましたが、結果としてはAppleが勝利し、Epicは大きな成果を得ることなく敗北しました。今回も、似たような展開になるのではないかと心配する声があるんです。

前回のAppleとの訴訟の教訓から考えると、Epicが本当に「すべての開発者のために」動いているのか、それとも自社の利益を最優先しているのかが焦点になります。Sweeney氏自身も、もしEpicだけが得をする特別な条件を提示されたら、それを受け入れるかもしれないと過去に認めています。それなら、今回の訴訟も結局は「Epicが得をするための戦略」なのでは?という疑問が残るんです。

ただ、今回の訴訟が成功すれば、Google Playストアの独占が崩れ、他のアプリストアも公平に競争できるようになる可能性があります。そうなれば、ユーザーにとってもメリットが大きいですよね。結局のところ、Epicの動機が何であれ、結果がどうなるかが重要です。今回の訴訟がどのように進展していくのか、そしてその結末がどんな影響を与えるのか、目が離せません。