サムスンの最新スマホGalaxy S25が、AIの力で写真の撮り方を教えてくれる新機能を搭載しました。その名も「Gemini Live」。でも、ちょっと考えてみてください。撮った写真に「もう少しこうした方がいいかも」なんてAIからアドバイスを受けるって、嬉しいですか?それとも「ちょっと余計なお世話」って感じますか?

私たちのカメラ体験をより良くするとサムスンが自信を持って提案するこの新機能。でも、果たしてAIに写真の美しさを判断してもらう必要があるのでしょうか?

AIが写真の先生に? サムスンGalaxy S25の新機能

サムスンの最新スマホ「Galaxy S25」シリーズが登場し、注目の機能として「Gemini Live」というAIによる写真アシストが話題になっています。この機能、なんとAIがあなたの写真を見て「こうしたらもっと良くなるよ!」とアドバイスをくれるんです。便利そうに聞こえますが、ちょっと想像してみてください。写真を撮った後にスマホから「この天気じゃちょっと暗いね、編集で直すといいよ」なんてコメントが来ると、どう思いますか?「ありがとう、でも大丈夫」と言いたくなりそうですよね。

Gemini Liveは、写真撮影や編集についてAIがアドバイスをくれるだけでなく、初心者でもわかるような用語解説もしてくれるそうです。例えば「露出」や「ホワイトバランス」みたいな言葉を、AIが優しく説明してくれるとか。確かに、カメラや編集の専門用語って難しいから、そういう点ではちょっと助かるかもしれません。でも、「この角度で撮り直してみて」とか「もっと明るい場所で撮ってみよう」みたいなアドバイスをAIに言われると、逆に自分のセンスを否定されたような気もしてきます。

この新機能は、写真の上達を目指す人には便利かもしれませんが、個人的には「スマホカメラって自由に楽しむためのもの」だと思うんです。AIが手助けしてくれるのはありがたいけど、完璧な写真ばかり目指していたら、写真を撮る楽しさが薄れてしまいそうです。

本当に必要? Gemini Liveの“写真アシスト”の微妙な魅力

写真をもっと良くするためにAIが助けてくれるっていう「Gemini Live」の機能。でも正直なところ、それって本当に必要なんでしょうか?サムスンの発表会では、「もっと良い写真が撮れるようになる!」という自信満々なプレゼンがありましたが、その内容を聞いて思ったのは、「いや、それ自分でも考えられるアドバイスじゃない?」ということです。例えば「晴れた日に撮影するともっと綺麗だよ」とか「曇り空でも編集で明るくできるから大丈夫!」とか。ありがたいと言えばありがたいけど、なんだか当たり前すぎませんか?

AIは私たちが知らない編集のテクニックやコツを教えてくれるというのが売り文句です。でも写真を撮るって、自分の感覚やその瞬間の気持ちを大切にしたいものですよね。「どう撮るか」や「どう感じるか」は人それぞれなのに、それをAIが「こうしたほうが良い」って押し付けてくるのは、少し窮屈に感じます。

それに、写真が下手だからこそ上達の楽しみがあるんじゃないでしょうか。うまく撮れたときの達成感は格別です。Gemini Liveのアシストは便利ではあるけれど、「ちょっとおせっかいな友人」みたいに感じてしまうのが正直な感想です。

スマホカメラとAIの未来:過剰な進化、それとも新しい可能性?

サムスンの「Gemini Live」機能は、AIとスマホカメラの進化がどこまでいくのかを考えさせられる一例です。AIが写真の上達を手伝ってくれるというのは一見すごいことですが、その一方で「これって必要以上の進化じゃない?」という声も少なくありません。実際、CNETの調査では新しいAI機能を目当てにスマホを買い替える人は18%程度だそうです。つまり、大半の人はそこまでAIの介入を求めていないのかもしれませんね。

写真編集や撮影のアシストをAIがしてくれるのは面白い試みですが、「写真を撮る」という行為そのものがAIに頼り切りになるのは少し寂しい気もします。自分の手で試行錯誤しながら写真を楽しむプロセスが、写真の魅力のひとつではないでしょうか。それをすべてAIに委ねてしまうと、写真がただの「結果」になってしまいそうです。

とはいえ、AIの活用次第では新しい可能性が開けるのも事実です。例えば、編集初心者がAIの助けで簡単にプロ並みの仕上がりを目指せるようになれば、写真を趣味にする人も増えるかもしれませんね。便利さと自由さ、そのバランスをどう取るかがこれからの課題になりそうです。

Source:CNET