「自分だけの夢のスマホを作れるなら、どんなスペックを詰め込みますか?」

テクノロジーYouTuberのMKBHDがNothingとコラボして、そんな夢のスマホを理論上“設計”しました。Snapdragon 8 Eliteチップや6,000mAhバッテリー、さらには1TBストレージと16GB RAM!聞くだけでワクワクするスペックが詰まったデバイスですが、果たしてそのお値段や実現の可能性は?

Nothingが公開したプロセスとコストの内訳を見ながら、夢のスマホを追体験してみましょう!

これがMKBHDの理想形!ハイスペックすぎる夢のスペック

MKBHDがNothingとタッグを組み、理想のスマホを“理論上”でデザインしました。その結果が驚きのスペック!まず、心臓部には最新のSnapdragon 8 Eliteチップが搭載され、どんなアプリでも余裕で動かせそうです。そしてバッテリーはなんと6,000mAh。これなら丸2日間は充電を気にせず使えそうですね。さらに、ストレージは1TB、RAMは16GBと、パソコン顔負けの性能です。

ディスプレイにもこだわりが詰まっています。Galaxy S24 Ultraの6.1インチOLEDスクリーンを採用し、120HzのリフレッシュレートやQHD+の解像度、2,600ニットという驚異的な明るさを実現。直射日光の下でもくっきり見えるなんて最高ですよね。さらに、カメラはGalaxy S24 Ultraのハードウェアを使いながら、iPhone 16 Proのソフトウェアを融合させるという贅沢仕様。これなら写真好きも大満足間違いなし!

面白いのが、Pixel 9 Proラインの50MPセルフィーカメラを組み合わせたことです。まさに各メーカーのいいとこ取りで、夢のデバイスと呼ぶにふさわしい内容ですよね。でも、ここまで贅沢に詰め込んだら、実際に手に持ったときの重量がちょっと心配になるかも?

気になるコスト公開!1台あたりたったの500ドル?

この夢のスマホ、あまりにも高性能すぎて「一体いくらかかるの?」と思いますよね。Nothingが公開した材料費(BOM)を見てみると、その総額はなんと500ドル!これ、正直驚きの安さじゃないですか?

例えば、Snapdragon 8 Eliteチップが190ドル、1TBストレージと16GB RAMが90ドル、6,000mAhのバッテリーと高速充電システムが13ドルといった具合に、各パーツの値段も明確に公開されています。さらに、Galaxy S24 Ultraのカメラシステムが80ドル、ディスプレイが35ドルと、全体的にコスパのいいパーツが揃っています。でもこの500ドル、実はあくまで材料費だけの話。開発費やマーケティング費用、さらに量産するための初期コストなどを含めると、実際の価格はもっと高くなるはずです。

Nothingによれば、開発費だけでも約2,000万ドルほどかかる見込みで、さらに小さな企業がスマホを作る場合、生産コストにプレミアムが乗ることも多いそうです。なので、この理想的なスマホが現実になるには、まだまだクリアすべきハードルがたくさんありそうですね。

現実化するには?開発コストや隠れた課題も明らかに

このスマホが本当に製品化されるとしたら、どれくらいの準備とコストが必要なのでしょうか?まず、大きな壁となるのが研究開発費(R&D)です。Nothingによれば、スマホの新製品を開発するだけで約2,000万ドルが必要になるそうです。この金額には、ソフトウェアエンジニアの人件費や、システムアップデートを提供するためのリソースなども含まれます。また、独自のOSを搭載するなら、さらにコストが膨らむことは間違いありません。

さらに、初期生産のコストも見逃せません。大手ブランドは大量生産することでコストを抑えられる一方、小規模なブランドは部品調達や製造に割高な料金を支払うことが多いです。Nothingの創業者であるCarl Peiも、こうした「隠れたコスト」が予算に大きな影響を与えると指摘しています。たとえば、特許使用料やパッケージング費用など、目には見えない出費が積み重なるんですよね。

結局、この理想のスマホが現実になるには、多くの資金とリソースが必要です。でも、それだけの魅力とポテンシャルを持ったプロジェクトなので、実現の可能性に期待したいところですね。

Source:Android Authority