いやー、これはもったいない!AMDがNvidiaと本気で戦う絶好のチャンスを逃してしまいました。

最新のRTX 5080は正直イマイチな出来。価格の割に性能は伸びず、これならAMDがハイエンドGPUで攻めれば…と思いきや、まさかの不戦敗。なぜ今、このタイミングで勝負に出なかったのか?

PCゲーマーとしては、もう少し競争が激しくなってほしいところ。AMDはこのまま「お買い得路線」に徹するのか、それとも次世代で巻き返すのか、気になるところです。

AMD、なぜ今旗艦GPUを出さなかったのか?

AMDがこのタイミングでハイエンドGPUを出さなかったのは、ちょっと意外でしたよね。これまでNvidiaと競り合ってきたAMDが、突然「今回はお休みします」と言わんばかりの姿勢を見せたのはなぜでしょう?

一つの理由として考えられるのが、AMDの戦略的な方向転換です。過去にもAMDは「ハイエンドよりコスパ重視!」という路線を取ったことがありました。特にRDNAアーキテクチャ以降、価格と性能のバランスを重視する傾向が強まっています。今回も「ハイエンド市場はNvidiaに任せて、ミドルレンジで勝負しよう」という考えがあったのかもしれません。

ただ、これまでの流れを見ると、AMDは確実にハイエンド市場に食い込んできました。RDNA 2世代ではRTX 3090に迫るRX 6900 XTを投入し、RDNA 3でもRTX 4080と競えるRX 7900 XTXをリリース。それなのに、今回は「勝負を避ける」選択をしたのは不可解です。

もう一つの理由は、開発リソースの問題かもしれません。GPU開発には膨大な時間とコストがかかりますし、最近のAMDはCPU市場でも大忙し。特にAI関連の半導体需要が急増する中で、GPUに割けるリソースが限られていた可能性は高いです。

しかし、今回の「お休み」が吉と出るか凶と出るかは、まだ分かりません。Nvidiaの新世代GPUが微妙な仕上がりだった今こそ、AMDが一気にシェアを奪うチャンスだったはず。PCゲーマーとしては「なんでここで勝負しないの⁉︎」とツッコミたくなりますよね。

RTX 5080のガッカリ性能、今こそ逆転のチャンスだった!

NvidiaのRTX 5080、発表されたときはちょっとワクワクしましたが、いざ蓋を開けてみると「うーん、微妙…」という感じでした。性能が上がるのは当然として、これまでの世代と比べると進化の幅がイマイチ。特に、価格を考えると「これなら前世代でいいかも?」と思ってしまう人も多いはずです。

RTX 5080は、RTX 5090のちょうど半額くらいの価格設定ですが、性能は70%程度しかありません。これは一見「コスパいいじゃん!」と思うかもしれませんが、過去のモデルと比べると成長が鈍化しています。例えば、RTX 4080は前世代のRTX 3090より約30%高速でしたが、RTX 5080はRTX 4080 Superよりたったの18%アップ。これって正直、ちょっと物足りなくないですか?

しかも、Nvidiaの最上位モデルには「値段なんて気にしない!最高性能がほしい!」というユーザー層がいるので、RTX 5090の方が売れそうな雰囲気もあります。じゃあミドル~ハイエンド層向けのRTX 5080は…というと、コスパ重視派には「なんか中途半端」と思われてしまいそうです。

ここでAMDが「お待たせしました!Nvidiaを超えるハイエンドGPU出します!」なんて発表していたら、かなり面白い展開になっていたはず。RTX 5080のスペックが微妙だからこそ、AMDが攻めに出るには絶好のタイミングでした。

でも現実は、「え、今回は出さないの?」という肩透かし状態。これではNvidiaの独壇場が続き、ユーザーにとっては選択肢が減ってしまいます。PCゲーマーとしては「AMD、ここで勝負しようよ!」と歯がゆい気持ちになりますよね。

次世代GPU戦争、AMDのリベンジはあるのか?

では、AMDはこのままハイエンドGPU市場から撤退してしまうのでしょうか? それはまだ分かりませんが、過去の傾向を見ると「一度引いてからの大逆襲」も十分ありえます。

たとえば、2010年代前半のAMDはNvidiaに対して劣勢でしたが、その後、RDNAアーキテクチャで巻き返しました。特にRDNA 2では、レイトレーシング性能こそNvidiaに遅れを取ったものの、純粋なパフォーマンスでは大健闘。RDNA 3でもミドル~ハイエンドでしっかり戦えていました。この流れを考えると、AMDが次世代で「Nvidiaの独走は許さない!」とばかりにハイエンドGPUを投入する可能性は高いです。

実際、AMDが「今回は見送る」と決めたのは、単なるリソースの問題かもしれません。AI向けチップの開発や、次世代アーキテクチャの準備に力を入れているとしたら、次の大きな世代交代のタイミングで強力な新製品を出してくる可能性があります。

一方で、心配なのは「Nvidiaがさらに独走してしまうこと」。RTX 5080が微妙だったとはいえ、それでも市場のシェアはNvidiaが圧倒的。もしAMDがハイエンド市場を放置しすぎると、「高性能=Nvidia」というイメージが完全に定着してしまい、巻き返すのが難しくなるかもしれません。

そうなると、PCゲーマーとしては「もっと競争してくれ!」と願うばかり。結局のところ、NvidiaとAMDがガチンコ勝負をしてくれた方が、価格も下がるし、技術革新も進みますからね。次世代でAMDがどんな戦略を取るのか、注目していきたいところです。

Source:Digital Trends