NVIDIAが発表した最新の入力遅延削減技術「Reflex 2」。なんとこの新機能、RTX 50シリーズでしか使えないらしい。
「じゃあ、RTX 40や30は?」と気になるところだけど、NVIDIAによれば今後のアップデートで対応予定とのこと。でも、いつになるかは未定……。
そもそもReflex 2って何がすごいのか? 旧モデルの対応時期は? 気になるポイントをチェックしていこう!
NVIDIA Reflex 2とは?「Frame Warp」で何が変わる?
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NVIDIAが発表した「Reflex 2」は、ゲームの入力遅延をさらに減らすための最新技術です。初代Reflexよりも反応速度が向上し、新機能「Frame Warp」によって、よりスムーズなゲームプレイが可能になります。
じゃあ、この「Frame Warp」って何? 簡単に言うと、マウスの動きに応じてリアルタイムで画面を更新する仕組みです。従来の方法では、CPUが作った映像データをGPUが処理する間にタイムラグが発生していました。でも、Frame Warpを使えば、GPUの処理を待たずに、マウスの位置に合わせてフレームを調整できるんです。
例えば、FPSゲームで敵を素早く狙うとき、通常なら「マウスを動かした→映像が反映される」とワンテンポ遅れがちでした。でも、Reflex 2のFrame Warpなら「マウスを動かした瞬間に画面も動く」ような感覚に! これが実現すれば、シューティングゲームやMOBAのプレイヤーにとって大きなアドバンテージになります。
NVIDIAによれば、Reflex 2は初代Reflexと比べて最大75%も遅延を削減できるそうです。つまり、「マウスを動かしたのにキャラがついてこない!」というストレスが大幅に減るということ。これはゲーマーにとって、かなり魅力的なアップグレードですね。
ただし、この新機能をフル活用するにはRTX 50シリーズが必要。旧モデルにも対応予定とはいえ、今すぐ試したい人は最新GPUをゲットするしかなさそうです。
旧RTXシリーズはいつ対応?気になる最新情報
「じゃあ、RTX 40や30シリーズはどうなるの?」と気になる人も多いはず。NVIDIAは、将来的にReflex 2を旧世代のRTX GPUにも対応させる予定ですが、具体的な時期はまだ発表されていません。
NVIDIAの公式情報によると、RTX 50シリーズ向けのReflex 2は最新のドライバ(バージョン570以上)で動作するとのこと。でも、旧モデルでの対応には追加のアップデートが必要らしく、「いつ使えるようになるのか」は現時点では不明です。
実際、過去にもNVIDIAは新機能を最新世代のGPUに優先的に提供し、しばらくしてから旧モデルに展開する流れを取ってきました。たとえばDLSS(AIによる画質向上技術)も、当初はRTX 20シリーズ限定でしたが、その後RTX 10シリーズにも一部機能が開放されました。
とはいえ、Reflex 2が本当にRTX 40や30シリーズでも同じ性能を発揮できるのかは疑問です。なぜなら、Frame WarpはGPUの処理能力に依存するため、RTX 50シリーズの高性能設計に最適化されている可能性が高いからです。もし旧世代でも利用可能になったとしても、フルパフォーマンスは期待できないかもしれません。
それでも、Reflex 2の恩恵を少しでも受けたいなら、今後のNVIDIAの発表をチェックしつつ、ドライバの更新をこまめに確認しておくのがよさそうですね。待っている間に、他の最適化設定を試してゲーム環境を整えるのもアリかもしれません。
75%も遅延カット!ゲーマーにとってのメリットとは
「遅延が減ると、具体的にどれくらい変わるの?」という疑問を持つ人も多いですよね。NVIDIA Reflex 2の最大のメリットは、操作と画面表示のタイムラグが減ること。これにより、特にシビアな操作が求められるゲームでのパフォーマンスが向上します。
たとえばFPSやバトロワ系のゲームでは、敵を見つけた瞬間に狙いを定める「エイム力」が重要。従来のシステムでは、マウスを動かしてから画面に反映されるまでのわずかな遅延がありました。でも、Reflex 2を使えば、その遅延が最大75%も短縮されるので、より直感的なエイムが可能になります。
また、MOBAやRTSのような戦略系ゲームでも、遅延の少なさは大きなアドバンテージになります。たとえば「敵のスキルをギリギリで回避する」「一瞬の判断でスキルを撃つ」といった場面では、入力のタイミングが勝敗を分けることもあります。Reflex 2があれば、これまでの「押したつもりなのに間に合わなかった!」という悔しさが減るかもしれません。
さらに、ゲーム以外の用途でも恩恵があります。たとえば動画編集や3Dモデリングなど、マウスの精密な操作が求められる作業でも、遅延が少ない方がストレスなく快適に作業できます。
ただし、Reflex 2を活用するには対応したモニターと十分なスペックのPCが必要。特に高リフレッシュレート(144Hz以上)のゲーミングモニターを使うと、Reflex 2の効果をより実感しやすくなります。
「ゲームの勝率を上げたい!」「もっと快適な操作感がほしい!」という人にとって、Reflex 2はかなり魅力的な技術ですね。今後のアップデートで旧GPUでも使えるようになれば、さらに多くのゲーマーが恩恵を受けられそうです。
Source:Wccftech