Mistral AIが、ついにモバイルアプリ『Le Chat』をリリースしました!AndroidとiOSで使えるこのアプリ、ChatGPTやGeminiと張り合う実力があるのか気になるところです。
ただ、これまで完全無料だったサービスに、課金プランが導入されることに。無料のまま使いたい人にとっては、ちょっとショックかもしれません。
さらに気になるのが、無料ユーザーは自分のデータがAIの学習に使われるのを避けられないこと。これ、意外と大きな問題かも?
Mistral AIがモバイルアプリをリリース!その実力は?
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Mistral AIがついにモバイルアプリをリリースしました!その名も『Le Chat』。AndroidとiOSの両方で利用できるようになり、スマホでもサクッと使えるのはうれしいポイントです。ChatGPTやGeminiのライバルとしてどこまで戦えるのか、気になるところですね。
実際に使ってみると、全体的にスムーズで、質問に対する応答もそれなりに速いです。ただし、デザインや使い勝手はChatGPTほど洗練されていない部分も。とはいえ、ネット検索ができたり、PDFや画像をアップロードして解析できたりと、かなり便利な機能がそろっています。
さらに、Le Chatには「キャンバス」機能があり、アイデアを整理したり、コードを実行したりすることも可能です。画像生成にも対応しているので、クリエイティブな用途にも活用できます。ただし、各機能には利用制限があるため、ヘビーユーザーにはちょっと物足りないかもしれません。
特に気をつけたいのが、ウェブ検索の制限です。ChatGPTなどでは「一定のメッセージ数を超えたら利用不可」といった形ですが、Le Chatはウェブ検索の回数自体に制限がかかる仕様。そのため、調べ物を頻繁にする人は、意外と早く制限に引っかかってしまうかもしれません。
全体として、Le Chatは「ちょっとクセはあるけど機能は豊富」といった印象です。特に、PDFや画像をアップロードして解析できる点は、ChatGPTの無料版ではできないことなので、無料で試せるうちに触ってみるのもアリですね!
無料ユーザーには厳しい?課金プランの違いをチェック
Le Chat、使うのは簡単ですが、無料プランのままだとちょっと厳しい部分もあります。というのも、今回のアップデートで利用制限が導入され、無料で好き放題使える時代は終わってしまったんです。これまで完全無料だったユーザーにとっては、ちょっとショックかもしれませんね。
課金プランは、大きく分けて「Free」「Pro」「Team」「Student」の4つ。おそらく多くの人が選ぶであろうProプランは、月額14.99ドル。ChatGPT PlusやGeminiの有料プランと比べると、少し安めの価格設定になっています。
Proプランにすると、メッセージの送信数やウェブ検索が無制限(ただし、公正な範囲内で)になり、画像生成やファイルアップロードの制限も大幅に緩和されます。無料プランだと、こういった機能が使える回数にかなりの制限があるので、ヘビーユーザーはすぐに上限に達してしまいそうです。
特に気になるのは、無料プランだとウェブ検索の回数がすぐに制限されてしまうこと。せっかくネット検索できるAIなのに、ちょっと調べたら「もう検索できません」となると、少しストレスを感じるかもしれません。
一方、TeamプランやStudentプランもありますが、詳細は公式サイトの下の方に小さく書かれているので、ちょっと探しづらいです。特に学生向けのプランは価格が安い可能性があるので、うまく利用できる人には魅力的かもしれません。
Le Chatをしっかり活用したいなら、Proプランへのアップグレードを検討する価値はありそうですね。ただ、「無料でもそれなりに使えればいいや」という人は、制限とうまく付き合いながら利用するのがよさそうです。
データ利用の落とし穴?無料プランの注意点とは
Le Chatの無料プランには、もうひとつ大きな落とし穴があります。それは、「無料ユーザーは自分のデータがAIの学習に使われるのを拒否できない」という点です。最近は個人情報の扱いが厳しくなっているだけに、ちょっと気になるところですよね。
通常、AIの学習データとして自分のやりとりを使われるかどうかは、ユーザーが選べることが多いです。たとえば、ChatGPTやPerplexity AIでは無料プランのユーザーでもオプトアウト(データを学習に使わせない設定)が可能です。でも、Le Chatの場合は、有料のProプランにアップグレードしないと、このオプトアウトができません。
つまり、無料プランのままだと、入力したデータがAIの学習に使われる可能性があるわけです。個人的な内容や機密情報を扱う場合は、ちょっと慎重になったほうがいいかもしれませんね。
ヨーロッパはデータ保護に厳しいルール(GDPRなど)があるので、Mistral AIもそのあたりはしっかり対策しているかと思いきや、意外と「無料ならデータ提供が前提」というスタンス。これに対しては、「せめて無料ユーザーにもオプトアウトの権利を!」という声が上がりそうです。
この仕様が大きな問題になるかどうかは、人によるかもしれません。「別にAIの学習に使われてもいいよ」という人なら、そこまで気にしなくてもOK。でも、「自分のデータは守りたい」という人にとっては、無料プランのまま使い続けるのはちょっとリスクがあるかもしれませんね。
もしプライバシーを重視するなら、有料プランにするか、別のAIサービスを検討するのもアリ。特に、仕事で使う場合は、データの取り扱いをしっかり確認しておくことをおすすめします。
Source:Neowin