Appleが新しくリリースした「Invites」というイベント招待アプリが話題になっています。

誰でもダウンロードできるけど、実はイベントを作成するにはiCloud+のサブスクリプションが必要。つまり、お金を払わないとホストにはなれない仕組みなんです。

無料で使える範囲や、既存の人気アプリPartifulとの関係も気になるところ。Appleがこの市場にどう攻め込んでいくのか、詳しく見ていきましょう!

Appleの新アプリ「Invites」って何?

Appleが新しく発表したイベント招待アプリ「Invites」が話題になっています。これまでイベントを開くときは、メールやLINE、専用アプリを使って招待するのが一般的でしたが、Appleはこれをもっと便利に、スマートにしようとしているようです。

「Invites」はApp Storeからダウンロードでき、誰でもイベントの招待を受け取ることができます。iPhoneでもAndroidでも、リンクを受け取れば参加表明が可能。でも、ちょっと気になるポイントがあって、イベントの主催には「iCloud+」のサブスクリプションが必須なんです。

アプリの使い方はシンプル。写真を選んで、イベントのタイトルや日時を入力すれば、あっという間に招待状が完成します。さらにAppleの新機能「Apple Intelligence」を活用すると、AIがオシャレな招待状を作成してくれるんです。まるでパーソナル秘書のように、自分好みのデザインを提案してくれるのがポイント。

天気予報やApple Mapsとも連携しているので、イベント当日の天気を招待状に表示したり、会場までのナビゲーションを提供したりと、細かい気配りが光ります。Apple Musicのプレイリストを共有できる機能もあり、参加者が事前にBGMを選んでおくことも可能です。

写真の共有もスムーズ。「Shared Album」を作れば、イベント参加者が撮った写真や動画を簡単に集められるので、後から「昨日の写真送って!」とお願いする手間が省けます。こうした機能を見ると、Appleはただの「招待状アプリ」を作るのではなく、イベント全体をスマートに管理できるようにしたいのかもしれません。

しかし、この便利な機能をフルに活用するには、やはり「iCloud+」への加入が必要。無料でどこまで使えるのか、気になりますよね。次の見出しで詳しく解説していきます!

無料で使えるのはどこまで?iCloud+が必要なワケ

「Invites」は誰でもダウンロードできますが、イベントを作成するにはiCloud+のサブスクが必須。つまり、無料ユーザーは招待を受けることしかできず、ホストにはなれないんです。

iCloud+とは、Appleが提供する有料クラウドサービス。基本的にはiCloudの容量を増やしたり、メールのプライバシー保護機能を強化したりするためのものですが、今回の「Invites」では、ホスト機能を有料にすることで、新たな収益源にしようとしているようです。

iCloud+の料金プランは、月額130円(50GB)から。イベントを主催するだけなら最安プランでOKですが、写真や動画を共有する「Shared Album」をたくさん使うなら、大容量プランの方が安心かもしれません。

無料でできることは、イベントへの参加、招待状の閲覧、返信、そして写真共有の一部機能のみ。ホスト側が設定した内容に基づいて、参加者もApple Musicのプレイリストに曲を追加できる場合がありますが、基本的には「受け身」での利用となります。

「招待を作るのにお金がかかるの?」と驚く人も多いかもしれませんが、AppleとしてはiCloud+のユーザーを増やすための施策と考えられます。もともとAppleはハードウェアの販売だけでなく、サブスクサービスにも力を入れており、Apple MusicやiCloud、Apple TV+などをどんどん強化しているんです。

また、Appleのプラットフォームをフルに活用したい人向けに、月額1,200円からの「Apple One」というバンドルサービスもあります。これに加入すれば、iCloud+のほか、Apple MusicやApple TV+、Apple Arcadeなどもまとめて利用可能。「Invites」だけのためにiCloud+を契約するのはちょっと…という人は、Apple Oneも検討してみるといいかもしれません。

とはいえ、無料で招待を作れるアプリは他にもたくさんあります。Appleが「有料ホスト制」にしたことで、ユーザーはどう動くのでしょうか?次は、競合サービスとの違いについて見ていきましょう!

Partifulとバチバチ?競争激化のイベント招待アプリ市場

Appleが「Invites」を発表した途端、話題になったのが人気イベント招待アプリ「Partiful」との比較。Partifulは、Google Playの「2024年ベストアプリ」にも選ばれた、無料で使える招待サービスです。

Partifulは、カジュアルなイベントの告知や管理に特化しており、Z世代を中心に大人気。ポップで可愛いデザインが特徴で、友達とサクッとイベントを作って、ノリで集まるのにぴったりです。しかも、完全無料!Appleの「Invites」が有料ホスト制なのとは対照的です。

実はPartifulは、Appleの新アプリ発表に対して、SNSで「またAppleが真似してきた」とチクリ。Appleは、過去にも競合アプリの機能を取り入れて独自サービスを展開してきたので、今回もそのパターンだと言われています。

ただ、Appleの強みは「iPhoneとの連携力」。例えば、Apple Mapsとの統合で道案内がスムーズになったり、Apple Musicと連携してイベント用のプレイリストを作れたりと、Appleユーザーならではの便利機能が満載です。

とはいえ、Partifulのような無料アプリも多くの人に支持されているため、「Invites」がどれだけ広まるかは未知数。Appleユーザーの間では便利でも、AndroidユーザーにはWeb経由の参加しかできないため、全員が快適に使えるとは限りません。

この先、「Invites」がAppleユーザーの標準アプリとして定着するのか、それともPartifulのような無料アプリに押されるのか。イベント招待アプリ市場は、今後ますます競争が激しくなりそうです!

Source:WIRED