最近のiPhoneユーザー、ストレージのアップグレードにあまり興味がないらしい。
「足りなければ増やせばいい」と思っていたけど、どうやらその考えは時代遅れになりつつある。
理由はシンプル。クラウドストレージが便利すぎるから!
音楽も動画も写真も、ネットにつながっていれば手元にデータを持つ必要がない。
でもこれ、Appleにとってはちょっとした問題らしい…。
クラウド活用が進む!ストレージアップグレードの必要性が減少
iPhoneユーザーがストレージのアップグレードをしなくなっている理由、それはクラウドの進化です!
写真、動画、音楽、アプリのデータなど、スマホの容量を圧迫しがちなデータは、今やネット経由でクラウドに保存するのが当たり前になっています。
AppleのiCloudをはじめ、GoogleドライブやDropboxなど、クラウドサービスが充実しているおかげで、「iPhoneのストレージが足りない!」と焦る場面はどんどん減っているんですね。
特に音楽や動画のストリーミングサービスが普及したことが大きいです。
Apple MusicやSpotify、NetflixやYouTubeなど、データをスマホにダウンロードしなくても、ネットがつながっていれば好きなコンテンツが楽しめます。
オフライン再生のために一部のデータを保存する人はいても、昔のように大量のデータを端末に入れておく必要はなくなりました。
また、写真や動画もクラウドに自動保存できるので、ストレージを圧迫することが少なくなりました。
「撮った写真はiCloudに飛ばして、スマホ本体には残さない」という使い方をしている人も多いですよね。
これなら、わざわざ大容量のiPhoneを買わなくても、128GBや256GBのモデルで十分やっていけるわけです。
その結果、特に高級モデルのiPhoneユーザーが、ストレージのアップグレードにお金をかけなくなっていることがわかりました。
調査によると、iPhone 16 Proや16 Pro Maxの購入者のうち、追加のストレージを選んだ人は44%で、前年の48%から減少しています。
この流れ、今後も続きそうな気がしますね。
Appleにとっては痛手?ストレージ課金モデルの変化
実は、Appleにとって「ストレージのアップグレード」は、かなりの利益を生むビジネスモデルでした。
iPhone本体の価格に比べると、ストレージの原価はそこまで高くないので、アップグレード分の価格はほぼそのまま利益になっていたんです。
でも、クラウドを利用する人が増えたことで、この「おいしい」ビジネスが揺らぎ始めています。
たとえば、iPhone 16 Pro Maxの256GBモデルは1,199ドルですが、1TBモデルにすると1,599ドルになります。
つまり、ストレージを増やすだけで400ドルも価格が上がるわけですが、実際のコストはそこまでかかっていません。
ユーザーがこれに気づき始め、「そんなに払うならクラウドでいいや」と考える人が増えているんですね。
AppleはiCloudの有料プランを提供していますが、iPhoneのストレージアップグレードと比べると、利益率はそこまで高くありません。
たとえば、月額9.99ドルの2TBプランを1年間契約しても、Appleが得るのは約120ドル。
1TBのiPhoneを買ってもらうより、明らかに収益は少なくなりますよね。
それでもAppleはクラウドサービスを強化して、そちらで利益を上げようとしています。
音楽のストリーミングサービス「Apple Music」、アプリやゲームのサブスク「Apple Arcade」、そしてiCloudのストレージプランなど、ユーザーが月額で支払うサービスが増えています。
一度購入すれば終わりのハードウェア販売よりも、長くお金を払い続けてもらう仕組みを作ろうとしているのかもしれません。
ただ、それでもiPhoneの売上には及ばず、Appleにとってストレージの売上減少は痛手です。
もしかすると、今後は別の形で価格を上げる戦略が出てくるかもしれませんね。
今後どうなる?iPhoneのストレージ戦略の行方
では、Appleはこれからどうするのでしょうか?
ストレージの売上が減るなら、その分を他の方法で補わなければなりません。
その一つが、iPhoneの本体価格の引き上げです。
最近のiPhoneは、最小ストレージでも十分な容量が確保されています。
iPhone 16 Pro Maxは256GBからスタートしており、エントリーモデルのiPhone SEですら64GBあります。
「もうストレージの追加はいらないでしょ?」と言わんばかりのラインナップですが、これはAppleが最初から高めの価格を設定することで、ストレージ課金の減少をカバーしようとしているのかもしれません。
また、サービス収益をさらに伸ばす戦略も考えられます。
iCloudの無料ストレージはたったの5GBですが、これではすぐに足りなくなりますよね。
「もっと保存したければ、有料プランにどうぞ!」という流れで、サブスク収益を増やそうとしている可能性もあります。
ただ、ユーザーが本当に求めているのは、ストレージの大きさよりも利便性です。
クラウドの安全性が向上し、オフラインでも快適に使える仕組みができれば、さらにストレージの重要性は下がるでしょう。
Appleもこの流れを無視できないので、今後のiPhoneはストレージ以外の部分で魅力をアピールしてくるかもしれませんね。
それにしても、かつては「とにかく大容量のiPhoneを!」と騒がれていたのに、時代は変わるものです。
次世代のiPhoneでは、もしかすると「ストレージ無制限のクラウド専用モデル」なんてものが出てくるかもしれませんね!
Source:Macworld