2024年はXR(拡張現実)の世界でたくさんの発表があったけど、実際に形になったものは意外と少なめ。でも2025年は、いよいよ本格的に進化が見えてくる年になりそう。

特に注目なのがスマートグラスの進化。ディスプレイなしのモデルも市場で話題になり、メタの「Ray-Banスマートグラス」みたいなオシャレなデバイスが登場中。果たして、未来のメガネはどこへ向かうのか?

さらに、メタの「Codec Avatars」に代表される超リアルなデジタルアバター技術も進化中。自分そっくりの分身と会話できる未来は、もうすぐそこかも!

スマートグラス戦国時代!ディスプレイなしでも人気?

2025年はスマートグラスの進化が加速しそうです。ただ、意外にも「ディスプレイなし」のモデルが注目を集めています。メタとRay-Banのコラボで登場したスマートグラスは、見た目が普通のサングラスなのに音声アシスタント機能を搭載。これが「使いやすい!」と評判で、ガジェット好き以外の人たちにも広がっています。

CES 2024では、各メーカーがさまざまなスマートグラスを発表しました。特に気になるのが「ディスプレイを搭載しないモデル」たちです。従来のスマートグラスといえば、AR(拡張現実)を投影するディスプレイが特徴でしたが、最近はAIによる音声操作や情報提供をメインとするタイプが登場。これが意外と便利で、普段使いにもなじみやすいのです。

とはいえ、「やっぱり映像が見たい!」という人も多いですよね。メタは「Orion」という新しいARグラスを開発中で、ついに「本格的な拡張現実」が楽しめる時代がやってくるかもしれません。ただ、現時点ではシンプルなHUD(ヘッドアップディスプレイ)搭載にとどまる可能性も。結局のところ、未来のスマートグラスは「音声メイン」か「ディスプレイ搭載」か、どちらが主流になるのか注目です。

ここで気になるのは、「結局、今買うべき?」という疑問ですよね。正直、2025年はまだ過渡期。ディスプレイなしのスマートグラスは手軽で便利ですが、「未来のガジェット感」を求めるならもう少し待つのもアリかも。とはいえ、オシャレなデザインのものが増えているので、ファッションアイテムとして取り入れるのもアリかもしれませんね。

メタバースの新時代?デジタルアバターがリアルすぎる!

「バーチャル世界の自分」が、もう現実の自分と変わらないレベルになってきました。メタが開発している「Codec Avatars」という技術は、驚くほどリアルなデジタルアバターを作り出せます。2023年には、マーク・ザッカーバーグがこの技術を使ってインタビューを行いましたが、まるで本人がそこにいるかのような仕上がりでした。

これまでも、VR空間で自分そっくりのアバターを使うことはありましたが、正直なところ「ゲームのキャラっぽい」感じが否めませんでした。でもCodec Avatarsは、顔の微妙な表情や目の動きまで再現できるので、まるでビデオ通話をしているような自然さ。これが一般ユーザーにも解禁されたら、オンライン会議やメタバースでの交流が劇的に変わるはずです。

ただ、ここで気になるのが「自分をリアルに再現したいのか?」という問題です。「アバターならではの楽しさ」を求める人も多いはず。そこで、今後は「リアルな自分」と「理想のアバター」を自由に切り替えられる技術も進化していくと考えられます。その日の気分で「現実の自分」と「なりたい自分」を選べる、そんな未来がすぐそこまで来ているのです。

この技術が進めば、遠距離恋愛やリモートワークの概念も変わるかもしれません。例えば、海外にいる友達と「ほぼ対面で」話せたり、出社しなくてもリアルに近い存在感で会議に参加できたり。想像するだけでワクワクしますね!2025年は、メタバースが本当に「もうひとつの現実」になる年かもしれません。

XRコンテンツ不足問題、解決のカギは?

XR(拡張現実)の世界はどんどん進化しているものの、「遊べるコンテンツが少ない!」という問題がずっと指摘されています。実際、新しいXRヘッドセットが登場しても、「で、何ができるの?」と感じるユーザーも多いのが現状です。2025年、この問題がどう解決されるのかが大きなポイントになりそうです。

一つの解決策として期待されているのが「XRならではの体験を増やすこと」。今までは、既存のVRゲームをXR向けにリメイクするだけのものが多く、そこまで新鮮味がありませんでした。でも、メタやNianticなどの企業が力を入れているのが「リアルな空間を活用した新しいXR体験」。例えば、自分の部屋を3Dスキャンして、自由にカスタマイズできるような技術が進化しています。

また、「クオリティの高いコンテンツ」を増やすことも重要です。最近は、手軽に3D空間を作れる「Gaussian Splatting」などの技術が登場しており、個人でもハイクオリティなXR体験を作れる時代に近づいています。つまり、開発者だけでなく、一般ユーザーもコンテンツを作って楽しめる環境が整えば、一気にXRの世界が広がるかもしれません。

とはいえ、ハードウェアの問題もまだあります。XRヘッドセットは「重い」「高い」といった課題を抱えており、これが普及のハードルになっています。軽量で使いやすいデバイスが増えれば、コンテンツも自然と増えていくはず。2025年は「ハードの進化」と「コンテンツの充実」が、XRの未来を左右する一年になりそうです。

Source:TheRecursive.com