NVIDIAが新たに発表したRTX 5090に、ちょっとした安心材料が出てきました。以前のRTX 4090で話題になった電源ケーブルの「溶ける問題」に対し、今回はその解決策をしっかり盛り込んだとのことです。

とはいえ、575Wという高い消費電力が少し気になるところ。果たして本当に問題なく使えるのか、期待と不安が入り混じりますよね。これまでの経緯とともに、最新GPUの魅力に迫っていきます!

RTX 4090の「溶ける問題」、その背景と解決策

RTX 4090と聞いて思い浮かぶのが、発売当初から話題になった「電源ケーブルが溶ける問題」ですよね。これは、PCの電源とGPUをつなぐ16ピンコネクタが、正しく挿し込まれなかった場合に発生する加熱が原因でした。コネクタが熱くなりすぎて、ついにはプラスチック部分が溶けてしまうというトラブルが頻発していました。

この問題、NVIDIAは「ユーザーの接続ミス」として片づけていましたが、リスクを減らすために新しいコネクタデザイン(12V-2×6)を導入しました。このデザインでは、コネクタが正しく挿さっていない場合、自動的に電力供給がカットされる仕組みになっています。これで過熱が起きにくくなったわけです。

ただ、最近のレポートでは、RTX 4090のコネクタがいまだに溶けているケースがあるとのこと。アメリカ・カリフォルニアの修理店では、今でも「溶けたコネクタ」の修理依頼が毎日のように入るそうです。これを聞くと、「本当に問題は解決したの?」と少し不安になりますよね。

RTX 5090では大丈夫?NVIDIAの自信と課題

では、新型のRTX 5090ではどうなのでしょうか?NVIDIAによると、同じ16ピンコネクタを採用していますが、過去のトラブルを教訓に改良されたコネクタなので問題は「起きないはず」とのことです。この「起きないはず」という言葉、ちょっと含みがあるようにも感じますが、改良された仕組みが信頼性を上げているのは確かです。

ただし、気になるのはRTX 5090の消費電力が575Wと大幅に増えている点です。4090の450Wから大きく跳ね上がっていますよね。電力が増えるほど熱も増えやすいので、コネクタへの負担も心配になります。

とはいえ、NVIDIAもこれだけ注目される問題を再び起こすわけにはいかないはずなので、設計段階から相当の対策を講じているのではないでしょうか。とはいえ「試してみないとわからない」のが現実。リリース後のユーザーの声を待つしかないですね。

電力消費が増加でも安全性を重視

RTX 5090が話題になるのは、やはりその高性能っぷりですよね。AI処理やゲーム性能がさらに向上しているのは魅力的ですが、その代償として消費電力がぐんと上がっています。575Wという数値は、家庭用の電気ヒーター並みです。電気代も気になるし、電源ユニットがしっかり対応できるか心配するユーザーも多いはず。

しかし、ここで重要なのがNVIDIAの「安全性重視」の姿勢です。コネクタの改良はもちろん、熱が発生しやすい部品周りの設計にも手が加えられています。さらに、ユーザーがトラブルを未然に防ぐためのガイドも公開予定だとか。これだけ対策が取られているなら、RTX 5090の信頼性はかなり高いと言えるでしょう。

とはいえ、電力消費が増えることでPC全体の熱対策も重要になります。クーリングシステムの見直しや、スペースに余裕を持たせたケース設計など、ユーザー側も準備が必要ですね。高性能を活かすには、やっぱりバランスが大事です。

Source:TechRadar