最新の「Galaxy S25 Ultra」、名前だけ聞くと超ハイスペックに思えますよね?
でも実際に使ってみると、「これって本当にウルトラ?」と首をかしげたくなるポイントがちらほら。新機能の目玉とされるAIアシスタントは、いざ頼ってみると「え、それすらできないの?」とツッコミたくなる場面も。
もちろん画面やカメラは優秀だけど、昨年のS24 Ultraと比べて劇的な進化はなし。それどころか、便利だった機能が地味に削られていて、「ウルトラ」感がどんどん薄れているような…?
AI機能、なんだか微妙…? 期待の「Galaxy AI」は実用レベルなのか
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Samsungが「Galaxy S25 Ultra」の目玉機能として推している「Galaxy AI」、ちょっと期待しすぎたかもしれません。例えば、GoogleのGeminiアシスタントが標準搭載されていて、スマホの操作をサクッと手伝ってくれる…はずでした。でも実際に使ってみると、「え、それも無理なの?」と思う場面が結構あるんです。
例えば、フライトの情報を調べようとしたら、「できません」とバッサリ。仕方なく「Googleで検索して!」とお願いしても、なぜかスルー。結局、自分で検索した方が速いという結果に。これってAIの意味ある?と思わずツッコミたくなりました。
他にも、動画のリストを作ってメモに追加するよう指示すると、タイトルだけ書かれてリンクなし。料理のレシピを調べさせても、動画の内容と全然違う材料をメモに入れるなど、AIの「やらかし」っぷりが気になりました。
もちろん、AIの便利な機能もあります。例えば、画面上の情報から予定をカレンダーに登録するのは割とスムーズでした。ただ、それって「魔法のようなAI体験」っていうほどのもの?というのが正直な感想です。
また、「Now Brief」という機能があって、1日のスケジュールやニュースを自動でまとめてくれるのですが、これも微妙。なぜか政治ニュースばかり表示されるので、気分が沈みそうになりオフにしました。
しかも、このGalaxy AI、2025年末までは無料だけど、それ以降は有料になる可能性があるとのこと。現時点でここまで微妙な仕上がりだと、これにお金を払いたい人がどれだけいるのか…SamsungはもっとAIを磨いていかないと厳しそうです。
スペックは確かにいいけど… でもS24 Ultraと何が違うの?
Galaxy S25 Ultra、スペックだけ見ると確かにハイエンドスマホそのもの。でも、「S24 Ultraと比べてどこが進化したの?」と聞かれると、正直「うーん…」と悩んでしまうのが実情です。
まず、ディスプレイは引き続き美しく、明るさも十分で屋外でも見やすいです。さらに、画面の反射を抑えるコーティングがされていて、直射日光の下でも快適に使えるのはナイスなポイント。でも、これってS24 Ultraでも同じだったんですよね…。
チップセットにはSnapdragon 8 Gen 3(Galaxy向けカスタム版)が搭載されていて、確かにサクサク動きます。でも、正直S24 Ultraのパフォーマンスと比べて劇的な違いを感じることは少なく、「うわ、めちゃくちゃ速くなった!」とはならないんです。
カメラに関しても、基本的にはS24 Ultraとほぼ同じ構成。ただ、超広角カメラが新しくなり、暗い場所での撮影が少し改善されたようです。でも、そこまで大きな違いではなく、「このために買い替える価値があるか?」と言われると悩ましいところ。
バッテリー持ちは1日普通に使って60%ほど残るという感じで、これもS24 Ultraと大差なし。さらに、Qi2対応のワイヤレス充電に対応しているものの、磁石は本体に内蔵されておらず、専用ケースが必要なのはちょっと不便です。
要するに、S25 Ultraは確かにハイスペックだけど、「S24 Ultraを持っている人が乗り換えるほどの進化があるか?」と言われると、かなり微妙。強いて言えば、少し丸みを帯びたデザインで持ちやすくなったのが唯一の実感できる改善点かもしれません。
“Ultra”の意味、どこ行った? 10倍ズームもSペンの魔法も消えた
「Ultra」という名前を聞くと、最高スペックを詰め込んだ特別なスマホを期待しちゃいますよね?でも、S25 Ultraを見ていると、「あれ?ウルトラって何だっけ?」という気持ちになってきます。
まず、カメラのズーム機能。S24 Ultraでは10倍光学ズームがありましたが、S25 Ultraではなぜか5倍にダウングレード。Samsungいわく「5倍ズームでも10倍相当に見える工夫をしている」とのことですが、実際に試すと10倍での画質はやっぱり落ちます。遠くの被写体をクッキリ撮れるのがUltraの強みだったのに、なぜ削ったのか疑問です。
次に、Sペン。これまでのSペンはBluetooth対応で、リモコンのように使えたり、空中で操作できたりする「ちょっとした魔法」的な機能がありました。でも、S25 UltraではBluetooth機能がバッサリ削られ、ただのスタイラスになってしまいました。「誰も使ってないから」との理由らしいですが、じゃあ他に何かすごい機能が追加されたのか?と言うと、特に思いつきません。
デザインも、かつてのUltraシリーズらしい「ゴツさ」が減り、より丸みを帯びた形状になりました。持ちやすくなったのは確かにメリットですが、「Ultraらしさ」がさらに薄れてしまった印象です。
結局のところ、S25 Ultraは間違いなく高性能なスマホですが、「Ultra」としての特別感がどんどんなくなっているのが気になるところ。昔は「全部入りの最強スマホ!」という感じでしたが、今は「ただのちょっと高性能なスマホ」に近づいているのかもしれません。
この流れが続くと、「Ultra」の名前が必要なくなる日も来るかもしれませんね。
Source:The Verge