Qualcommが次世代ノートPC向けに開発中の「Snapdragon X2 Ultra」が、どうやら出荷されたらしいぞ!

年末年始に発見された配送ログによると、「Snapdragon X2 Ultra Premium 12CH X20」という表記が。これが本当に次の最強ARMチップなら、ライバルのIntelやAMDも黙っていられないはず。

正式発表はまだだけど、すでに熱い戦いの火ぶたが切られた予感。これはもう、今後の続報にワクワクせざるを得ない!

Snapdragon X2 Ultraってどんなチップ?

Qualcommが開発している「Snapdragon X2 Ultra」は、ノートPC向けの次世代チップとして注目を集めています。まだ公式発表はされていませんが、リーク情報によると「12コア搭載」ということで、かなりのハイスペックになりそうです。

前モデルの「Snapdragon X Elite」と同じコア数ですが、「Ultra」という名前がついているあたり、さらなる性能アップが期待できます。Qualcommはもともとスマホ向けのチップで強いですが、最近はノートPC市場にも本格参入してきていて、ARMベースのプロセッサでIntelやAMDに対抗しようとしています。

しかも、Qualcommの「Oryonコア」は独自設計で、次世代のパフォーマンス向上を目指しているとのこと。昨年の投資家向けイベントでは「2025年には第三世代Oryonを投入する」と発表されており、X2 Ultraにも最新技術が惜しみなく投入されている可能性が高いです。

また、今回のリークでは「Ultra Premium」という謎のネーミングも見つかっています。もしかすると、X2 Ultraには通常モデルと「Premium版」の2種類が存在するのかもしれません。どちらにせよ、QualcommがノートPC向けに本気を出しているのは間違いなさそうです。

ARMベースのノートPCといえば、やはりAppleの「Mシリーズ」が強力なライバルですが、Qualcommは「2029年までに非x86ノート市場の50%を獲得する」と宣言しており、相当な自信を持っている様子。X2 Ultraは、その戦略の中でも重要なピースになりそうです。

ついに出荷開始!リーク情報の中身とは?

Snapdragon X2 Ultraに関する最新のリーク情報が話題になっています。年末年始に発見された配送ログによると、「SNAPDRAGON X2 ULTRA PREMIUM 12CH X20」という表記があったとのこと。これは、おそらく12コアの「Ultra」モデルで、すでに出荷が始まっている可能性を示唆しています。

この配送情報を見つけたのは、リーカーとして知られるEverest(X/Twitterの@Olrak29_)。彼は過去にもQualcomm関連の情報をリークしており、今回の情報も信ぴょう性が高いと考えられています。まだ公式発表はありませんが、QualcommがこのX2 Ultraを市場に投入する準備を進めているのは間違いなさそうです。

また、このX2 Ultraは「Glymur」と呼ばれていたチップと同一の可能性があります。昨年10月、ドイツのメディアWinFutureが「SC8480XP」という内部コード名のチップがテスト中だと報じましたが、今回のリーク情報と一致している点が多いのです。

さらに気になるのが、「Ultra Premium」という名称。これは内部的なコードネームの可能性もありますが、「通常のX2 Ultra」と「より高性能なPremium版」の2種類が用意されているのでは?という憶測も出ています。スマホのSnapdragonシリーズでも「Plus」や「Ultra」が存在するので、その流れがノートPC向けにも来るのかもしれません。

いずれにせよ、X2 Ultraの存在が明らかになったことで、正式発表が近づいているのは確実でしょう。どんな性能を持ち、どのPCに搭載されるのか、今後の続報が待ち遠しいですね。

ライバルたちとどう戦う?今後の展開に注目

Snapdragon X2 Ultraが登場すると、ノートPC市場の競争がますます激化しそうです。現在のライバルといえば、やはりAppleのMシリーズ、そしてx86陣営のIntelやAMD。では、X2 Ultraは彼らとどう戦うのでしょうか?

まず、ARMベースのチップとしての強みは「省電力性能」です。AppleのMシリーズもバッテリー持ちの良さが評価されていますが、Qualcommもこれに対抗する形で、X Eliteの時点ですでに高効率なパフォーマンスを実現していました。X2 Ultraでも、さらに改良された省電力設計が期待できるでしょう。

次に、「Windows PCとの親和性」です。AppleのMシリーズはMac専用ですが、QualcommのSnapdragon XシリーズはWindows向け。MicrosoftもARM版Windowsを進化させており、X2 Ultraがこの流れに乗ることで、Windows PCのARMシフトが加速する可能性があります。

ただし、ライバルはIntelやAMDだけではありません。NVIDIAもMediatekと組んでノートPC向けのARMプロセッサを開発しているとの噂があり、今後は「Qualcomm vs Apple vs NVIDIA」という構図になるかもしれません。こうなると、PC業界はまさに三つ巴の戦いに!

とはいえ、Qualcommは「2029年までに非x86ノート市場の半分を獲得する」とかなり強気の目標を掲げています。そのためには、X2 Ultraだけでなく、その後のモデルでも進化を続ける必要がありそうです。

正式発表の時期はまだ不明ですが、リーク情報が出てきたということは、発表もそう遠くはないはず。X2 Ultraがどんな性能を持ち、どのPCに搭載されるのか、今後の展開に注目です!

Source:HotHardware