Samsungが開発中の最新チップ「Exynos 2600」が、2nmプロセスでの試作生産に成功し、30%の歩留まりを達成したらしい。
「30%って少なくない?」と思うかもしれないが、これでもSamsungにとっては大きな進歩。ライバルのTSMCは60%を記録しているので、まだまだ追いつく必要がある。
それでも、今回の結果は今後の量産化に向けた希望の光。Samsungはここからどう巻き返していくのか、今後の動きに注目だ!
Samsungの新チップ、Exynos 2600って何?
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Samsungが開発中の次世代チップ「Exynos 2600」。コードネームは「Ulysses」で、ギリシャ神話の英雄から名前を取ったらしい。なんかカッコいいけど、一体どんなチップなのか気になりますよね?
このExynos 2600は、Samsungの最新2nmプロセスを採用したハイエンド向けのチップです。2nmというのは、チップの内部回路がものすごく細かく作られていることを示していて、これが進化すると、スマホの処理速度が上がったり、電池持ちが良くなったりするわけです。つまり、Exynos 2600は「より速く、より省エネなスマホ」を目指したチップということになります。
しかも、Samsungは今回の2nmチップで「GAA(Gate-All-Around)」という最新技術を使っています。これは、電気の流れを細かくコントロールできる技術で、よりパワフルかつ効率的なチップを作れるんです。
そんな期待のExynos 2600ですが、実際のところどうなのか?ライバルのTSMCと比べてどんな状況なのか?次の項目で見ていきましょう!
ライバルTSMCにはまだ及ばず…でも悪くないスタート!
SamsungはExynos 2600の試作生産を開始し、30%の歩留まりを記録しました。歩留まりというのは「作ったチップのうち、どれだけ使い物になるか」の割合のこと。この30%という数字、正直「うーん…」と思う人もいるかもしれませんね。
なぜなら、ライバルのTSMCは同じ2nmプロセスで試作生産を行い、すでに60%の歩留まりを達成しているからです。Samsungの半分…そう聞くと「負けてるやん!」と思うかもしれませんが、実はこれ、Samsungにとっては意外と悪くない結果なんです。
というのも、Samsungはこれまで3nmプロセスの開発でかなり苦戦していて、歩留まりの低さが問題になっていました。だから今回の2nmプロセスで30%を記録できたのは、むしろ「よし、やっと前進したぞ!」という感じなんです。
とはいえ、このままではまだまだ勝負になりません。TSMCに追いつくには、歩留まりを70%以上に上げる必要があります。Samsungはここからどんな手を打つのか?このままTSMCの背中を追い続けるのか?それとも、何か秘策があるのか?
今後の展開が気になりますね!
今後の課題は?量産化に向けた勝負の分かれ道
さて、SamsungはExynos 2600の試作生産で30%の歩留まりを記録しましたが、ここから量産化に向けて乗り越えなければならない壁がいくつかあります。
まず、30%のままでは話になりません。スマホメーカーやチップメーカーが「このチップを使いたい!」と思うには、最低でも70%くらいの歩留まりが必要だからです。Samsungはここからどれだけ改善できるかがカギになります。
次に、Samsungは現在、QualcommのSnapdragonシリーズにも大きく依存しています。Galaxy S25シリーズではほぼすべてのモデルにSnapdragon 8 Eliteを採用しているため、Exynosチップの出番が減っているんです。これを逆転するには、Exynos 2600の性能をしっかりと上げ、メーカーに「これなら使いたい!」と思わせる必要があります。
さらに、量産化のスケジュールも重要です。Samsungは2025年後半に2nmプロセスの量産を開始する予定ですが、もし歩留まりの改善が間に合わなければ、量産が遅れる可能性もあります。それでは市場の競争に遅れをとってしまいますよね。
このままTSMCの後を追い続けるのか?それとも、Samsungが巻き返して2nm市場の主導権を握るのか?次の展開に注目です!
Source:Wccftech