XR業界が熱い!AI戦争が話題になる中、GoogleやMicrosoftといった大手企業もXR(拡張現実)分野で大胆な動きを見せています。
Googleは新しいAndroidXR機能を発表し、開発者たちをワクワクさせる一方で、MicrosoftのHoloLensは存続の危機に。さらにSamsungはXRディレクターを募集し、QualcommはXRデバイスの操作性を高めるAI技術を強化しています。
大手企業の戦略が交錯する中、XR業界の未来はどうなるのか?最新情報をチェックしていきましょう!
Google vs. Meta!?AndroidXRが開発者に嬉しい新機能を提供
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GoogleがXR(拡張現実)業界に新たな風を吹き込みました!その名も「AndroidXR」。この新技術の登場に、開発者たちは大興奮しています。なぜなら、GoogleはXRデバイス向けに「パススルーアクセス」という機能を解放したからです。
パススルーアクセスとは、簡単に言うと「現実世界をカメラ越しに見ながら、仮想のオブジェクトを重ねて表示できる技術」。これまでMetaのQuestシリーズでは、開発者向けのこの機能が制限されていました。しかし、Googleはすでに提供を開始。Metaは2025年に対応予定とされていますが、それまでの間、開発者たちはAndroidXRに魅力を感じるはずです。
これにより、XRアプリの自由度が一気にアップ。開発者は新しいアイデアを試しやすくなり、例えば現実空間にバーチャルなオブジェクトを配置するARアプリや、VR内で実際の手の動きをよりリアルに反映する仕組みが作りやすくなります。特にARグラスの開発を進めている企業やスタートアップにとっては、大きな追い風となるでしょう。
もちろん、Metaも手をこまねいているわけではありません。今後のアップデートで同様の機能を提供すると予告しています。しかし、すでに使えるAndroidXRと、まだ待たなければならないMeta。開発者にとって、どちらが魅力的かは明白です。
XR市場は、これまでMetaのQuestシリーズが主導してきましたが、Googleの動きで勢力図が変わる可能性もあります。開発者がどちらを選ぶかによって、今後のXR業界のバランスが変わるかもしれませんね。
今後の展開に要注目です!
HoloLens終了の危機?Microsoftが巨大契約を失う痛手
MicrosoftのXRデバイス「HoloLens」が、まさかの大ピンチです。なんと、同社が契約していた米軍のIVAS(統合視覚拡張システム)プロジェクトが、他社に奪われてしまいました。その金額、なんと約2兆円!この契約がHoloLensの存続を支えていたため、今後の未来が怪しくなっています。
そもそもHoloLensは、主に企業向けや軍事用途で活用されてきたデバイスでした。一般消費者向けの製品ではなく、医療や建築現場、軍事分野での利用が中心でした。しかし、ここにきて米軍がMicrosoftではなく、Oculus創業者のパルマー・ラッキー氏が手掛ける「Anduril」という企業を選んだのです。これはHoloLensにとって大きな痛手です。
Microsoftは長年、HoloLensを成長させるために投資を続けてきましたが、大規模な軍事契約を失ったことで、開発の継続が難しくなる可能性があります。さらに、技術サポートの終了や、今後の新型HoloLensの開発も不透明になっています。もしかすると、HoloLensはこのまま歴史の中に消えてしまうかもしれません。
では、なぜAndurilが選ばれたのでしょうか?その理由の一つは、Andurilが軍事向けの技術開発に特化していることです。HoloLensは元々、ビジネス向けのデバイスとして開発されていたため、軍事用途に完全に最適化されているわけではありませんでした。その点、Andurilは軍事分野にフォーカスしているため、IVASプロジェクトにより適していると判断されたのでしょう。
この流れを受け、MicrosoftのXR部門は今後どうなるのか注目が集まっています。HoloLensの開発が縮小されるのか、それとも別の形で生き残るのか。XR市場の未来を占う上で、今後の動きに目が離せません。
SamsungとQualcommも本気!次世代XR技術の進化が止まらない
SamsungとQualcommが、それぞれXR業界で新たな一手を打ちました。SamsungはXR技術の責任者を新たに募集し、QualcommはXR向けのAI技術を強化しています。これらの動きから、両社が本気で次世代XRデバイスに取り組んでいることが分かります。
まず、Samsungの動きから見ていきましょう。同社は現在、新しい「XRディレクター」というポジションを募集しています。この役職は、SamsungのAR・VR・MR(複合現実)技術の開発をリードする重要なポジションです。特に、Samsungが開発中と噂される「Moohan(ムーハン)」というXRデバイスに関わる可能性が高いです。さらに、求人情報には「アバター技術の開発経験者を優遇」とあり、MetaのHorizon AvatarsやAppleのVision Pro Personasのような、リアルなアバター技術が組み込まれるかもしれません。
一方のQualcommは、XRデバイスの使い勝手を向上させるためのAI技術を強化しています。具体的には、XRデバイスがジェスチャーや音声をより正確に認識できるようにするAIデータセットを公開しました。これにより、例えばVRヘッドセットがユーザーの手の動きをより正確に追跡したり、ARグラスが周囲の環境をより適切に理解したりできるようになります。
この技術が進化すれば、ハンドトラッキングによる操作がスムーズになり、VR空間内での操作性が向上します。また、音声認識技術も進化するため、より自然な会話でデバイスを操作できるようになるかもしれません。これらの技術は、ARグラスやVRヘッドセットの未来を大きく変える可能性があります。
こうしたSamsungとQualcommの積極的な動きは、XR市場の競争がますます激しくなっていることを示しています。MetaやAppleに対抗するため、各社がどんな新技術を投入してくるのか、今後の展開が非常に楽しみですね!
Source:XR Today